Nike厚底VFネクスト%シューズを10Kで履いてみた 〜名古屋ウィメンズマラソン2020で3時間45分切り目指す!

こんにちは、シューズアドバイザー藤原・藤原商会助手です。

2020年五輪イヤー、新国立競技場も完成し、盛り上がってきた東京!!

私も2017年から更新されていない、フルマラソンの自己ベストを今年は絶対に更新するぞ!と、箱根駅伝後に一気に下がるモチベーションを上げるべく、1月はスピード月間として、1/5スポリート駅伝&10K、そして1/26に新宿シティハーフ・10Kを走ってきました。

そこで、今回はシューズアドバイザー藤原からもレクチャーされ、履いてきました!今話題のあのシューズ!「Nike ヴェイパーフライネクスト%」&「Nike ズームフライ3」

1/5のスポリート・10Kでは「Nikeズームフライ3」を、そして駅伝2.5K×2では「adidas Japan5」をそれぞれ履き変えて走りました。ガーミンコネクトによると、どちらも同じ接地感で、どちらも同じくらいのパフォーマンスでした。以下は2足の平均です。

 

Nike ZF3 10K:51分50秒 / ピッチ182、歩幅1.04m、上下動10.3%、接地時間215ms

 

adidas J5 2.5K1本目:12分09秒 / ピッチ181、歩幅1.03m、上下動8.9%、接地時間223ms

adidas J5 2.5K2本目:13分18秒 / ピッチ182、歩幅1.06m、上下動9.3%、接地時間216ms

 

上下動比はやはり弾む分、Nike ZF3は上下動比は10.3%、ちなみに昨年10月のシカゴマラソンでは9.8%とありました。このバウンドに慣れ、ON/OFF動作をうまく使いこなせると相当な武器になりそうな感じですよね。


それから3週間のうちに藤原商会でのイベントで週3〜4のランニング、そして2週間前から「Nikeズームフライ3」で5Kジョグ+8000mペースランを日曜に加えて走りました。

またインターバル走では「adidas Japan5」と「adizero sub2」でスピードと接地感も高めてトレーニング。

ちなみに、デイリートレーナーも練習前後のジョグ、水曜&土曜には履いて、足をリカバリー&フォームを体に覚えさせてます。(だいたい1週間でシューズは6足〜12足と練習内容と足の疲労度で履き替えています。写真はそのルーティンシューズの中でもお気に入りシューズ)


新宿シティ前日、なんと雪予報となった関東。もし雪か雨だったらヴェイパーは見送るか?と思ってましたが、しかし、当日は10Kは雨も上がってのスタートに!!

ウォーミングアップをして、スタート30分前にシューズを履き替え。スタートラインへ。スタート直後、後ろにいた男性ランナーが足を蹴ってきて転びそうになりましたが、なんとかこらえ、走り出す。(そのせいで焦ってしまい、うまくスピードに乗り切れず)

ウェットな路面でしたが、さすがMGCコース!! いや、これもシューズの進化?!全然滑りませんでした。

1回目の下り坂でスピードを調整しつつ、時計を初めて見てると4分40秒ペース。いつもなら「やばい、速過ぎた」とペースを落としてしまいがちなのですが、このシューズを信じようと、少し冷静になってフォームを意識。

すると、今度はインソールが気になってきました。シューズの中で動いているように感じ、このままじゃキプチョゲのようにインソール出てくるのでは?! と思うほど。後で自分の走りを動画でプレビューしてわかりました。シューズが内側に倒れているからです。普段はニュートラル〜外側へとシューズによって足首の着地時の方向が変わるのですが、内側に倒れることがないので、そう感じたようです。

ちなみにレーシングシューズはそのような構造で作られているので、エリート選手も内側に倒れます。その動作時間が長くなってしまうと怪我に繋がるので、瞬時に突いて、離すといった接地、引き上げ動作を維持するための速いスピードが必要に。

 

2周目の折り返しでやっと集団から抜け出し、自分のペースで走れるように。5キロの通過はなんと自己ベストタイとなる23分16秒!! このまま行ければ46分台!!

シューズアドバイザー藤原から「いつものように真下に接地すれば大丈夫」という言葉も思い出し、突いて離すを意識。すると少し呼吸も楽に、そしてインソールも気にならなくなってきた。苦手な登りではシューズのメリットを感じることはなかったですが、下り坂では「クッションで守られている」という感じで"水上を走る"「あめんぼ」走りが体感できました。[AERA.dotに掲載!シューズアドバイザー藤原インタビューより]

いつもなら10K走っている時は余裕がないのですが、この日ばかりはシューズの助けもあったから?景色や前・横にいるランナーの足元をチェックしながら走っていました。

ラスト3周目、シューズアドバイザー藤原に「ピッチ!ピッチ!」と言われ、ピッチを上げます。そうするとスピードがぐ〜んと出て、足がどんどん前へ、前へといく感覚が。下り坂からペースを上げていき、2周目からずっと前を走っていたHOKAONEONEを履いた女性ランナー、そしてエキデンパックを履いたランナーを続々と抜いていけました。

苦手な登りで一気にペースダウンしてしまいましたが、神宮球場手前でまた加速、ラストは3分台まで上げられました!!

結果:ニュージーランドで出した自己ベストには1秒足らずでしたが、47分59秒!! 公認大会では自己ベスト更新となる結果でした。 


まとめ:今回4分台で走れるという自信もあったので、10Kのレースでこのシューズを履きました。

箱根駅伝でも青学までもが全員履いてコース新記録&優勝という結果が出たシューズです、しかし、それは青学生ランナーがこのシューズを履きこなせるくらいの「スピード」があったからだと思えます。

私自身、このシューズは購入してからは、インターバルなど速いスピードで走る時にしか履いてません。というのも、ビルドアップで5分台後半で走っている時、シューズで体を前に、足を無理やり出している嫌な感じがしたからです。

速いスピードで走る時ほど接地時間はやはり短くなり、このシューズのホットスポットをうまく使えている感じがあります。そして、このシューズだけでのスピード練習は絶対にしません。足の接地感を高めるにはやはり「薄底」レーシングシューズです。

*写真は3日前のインタバール走、adizero Sub2

1/5・10Kで履いた「ズームフライ3」と、1/26・10Kで履いた「ネクスト%」のデータを比べるとこんな感じです。

ZF3:ピッチ182、歩幅1.04m、上下動10.3%、接地時間215ms

N%:ピッチ184、歩幅1.15m、上下動比7.8%、接地時間210ms

歩幅が1.15m と歩幅が11cmも広く、上下動比も2.5%違います。 

タイムとスピードが違うのもありますが、3週間でこんなに変化があると・・・なんだか複雑な心境です。

 

写真はGarminデータより

参考までに、シカゴマラソンでの大迫選手は平均ピッチ185ms、歩幅1.82mだそうです。(JAFFサイト)

 


今月末にIAAFが「シューズ規定」などの報告をするとの話がありますが、一部のエリートランナーには武器にもなってしまっている「Nike Vaporfly 」シリーズは規制されるのでしょうか?

もし、規制されたとしても記録は残り、公式大会以外、そして市民ランナーは使用できるとのことですが・・・

さて、名古屋Wマラソン2020に向けてのシューズ選び、次回はサブ4ランナーのシューズ選びをお届けします!

シューズアドバイザー藤原による「シューズ選びのコツ教えます!」2月&3月

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