「HOKAを取り巻く現在の状況」
ミッドソールがない、クッションがない、機能性がないベアフットムーブメント真っ只中、その最中の2009年に突如としてシーンに現れたのがHOKA。
それまで見たことがない、冗談だろ?と言わんばかりの分厚いミッドソールだっただけその話題性はもちろんのこと、すでにクッション性に飢えた感のあるランナーたちを、まるでスポンジが水分を吸収するかのようにブランドの虜にしていった。
「NIKE フィーバーは何だったのか」
第100回大会の箱根駅伝2024は、駒沢大学有利の下馬評を覆す、青山学院大学の圧勝であったが、それと同じぐらい選手たちのその足元、シューズ事情にも多くのドラマがあった。
2017年、NIKEが速く走る概念をドラスッティクに変えた。ヴェイパーフライの出現は、その存在感の強さからワールドアスレチックスのルールすら変え、そして、それは選手とブランドの関係性も変えた。
「飛ぶ鳥を落とすとはこの事」
飛ぶ鳥を落とす勢いとは、まさにOnの現在成長のことを言うのではないか
今から10年前の2010年にスイスで誕生、オリヴィエ・ベルンハルト、デビッド・アレマン、キャスパー・コペッティの3人がスタートさせたそのブランドは、2019年現在でスイスランニング市場では4割、最大市場であるアメリカでも6.6%のシェアを持つ、まさに時代の寵児、今最も勢いのあるブランドになったと言えよう。
「Mizuno Wave Rebellion Pro2登場」
テーマは『スピードは反発に宿る』 Wave Rebellion series(ウエーブリベリオンシリーズ)が発表された。
中でも大きな注目はWave Ribellion Pro2(以下:リベリオンプロ2)のアップデイトだ。このモデルは、一言で言って"サプライズ"塊。ルックス、そして、その走り心地、すべてにおいてそう。
「NIKEに異変を感じる」
2017年のあのBreaking 2以来、レーシングシューズに新たなカテゴリー『スーパーシューズ』という呼称まで作り上げ、日本でも箱根駅伝でも90%以上のランナーが履く厚底フィーバーなる現象を引き起こしたNIKE(ナイキ)。とにかく、Vaporfly(ヴェイパーフライ)フィーバーが凄かった。 E・キプチョゲ選手が、ヴェイパーフライ4%を履いて最高の条件下で走った2時間00分25秒の後、イネオス159ではついに人類初のフルマラソン2時間切りを果たすのであるが、その時に彼が履いていたのが『AlphaflyNext%(アルファフライNext%)』であった。
「中国ブランドを着用するアフリカ選手が散見』
あのケネニサ・ベケレがANTA(アンタ)という中国ブランドと契約というニュースが走った。長年スポンサードされてきたNIKEからの変更は、これが彼の晩年、引退間近という人もいるし、気分一新の意味もあるかもしれない。真相は分からない。 そして、最近海外のレースでも、チラホラとアフリカの選手が中国ブランド契約ランナーになっているのを確認できる。ワールドアスレチックス(世界陸上連盟)のレースで優勝したり、入賞したりするシーンが目立ってきた。
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